『NDフィルターでプロみたいな写真が撮りたい!』
『でもどれを選べばいいの?おすすめは?』
『失敗しないNDフィルターの選び方を知りたい!』
そんなカメラマンのために、フォトマップ編集部が、NDフィルターの失敗しない選び方を解説します!
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今更きけないNDフィルターとは?種類なども紹介!
まず、NDフィルターについて解説しておきます。
必要ない方は、こちらをクリックしてください。
(NDフィルターの選び方へスキップ)
NDフィルターとは?
NDフィルターとは、レンズから入る光の量を減らすことができる、一眼カメラ用レンズに使えるフィルターの一つです。
カメラにとってのサングラスのようなイメージです。
NDはNeutral Densityの略で、「中立的な濃度」という意味です。
NDフィルターを使えば、発色には影響を与えず光量だけを減らすことができるので、カメラの設定だけでは白潰れや黒つぶれでうまく撮影できないような環境でも、綺麗に撮影することができます。
NDフィルターの遮光効果はどこでみる?
NDフィルターの性能は、ND4、ND2.0といった整数または少数の数字で表現されています。
整数のものは数字分の1の光量に遮光されることを意味しています。
たとえばND4であれば光量は1/4、ND8は光量1/8というように光量を何分の1に減らすかを表しています。
また、少数のものは10の累乗分の1の光量に遮光されることを意味しています。
たとえばND2.0 であれば10の2.0乗分の1ということになり光量は1/100となります。
そのためどちらの形式でも、番号が大きいほど暗く撮影でき、明るい昼間などに長時間露光をしたい場合は、より数字の高いNDフィルターが必要になります。
また遮光効果を「3絞り分減光」のように表現されている場合もあります。
これは1絞り分減光は光量が半分(50%)になるということです。
同様に2絞りはさらに半分(25%)、3絞りはさらに半分(12.5%)という意味です。
NDフィルターの形は?
さらにNDフィルターには形にも種類があります。
レンズにはめることができる丸型と、レンズ前に設置して使うスクエア型があります。
今回の解説記事では、レンズにはめられる丸型のNDフィルターのみを紹介します。
NDフィルターの種類|可変型かどうか
次に、NDフィルターの種類を解説します。
NDフィルターには大きく2つの種類があり、濃度(遮光効果)が固定のものと、可変のものがあります。
固定型NDフィルター
まず、濃さ(遮光効果)が固定されているNDフィルターです。
遮光効果が固定されたフィルターで、ND4やND2.0など、数字が明記されているものです。
基本的には一枚で利用するものですが、重ね付けすることで濃さ(遮光効果)を調整することもできます。
ND4とND8を重ねると、4×8でND32相当の遮光効果になります。数字の掛け算になることを覚えておきましょう。
可変NDフィルター
一方で可変型NDフィルターは、ND2-ND32のように表示されているフィルターで、遮光効果を状況によって切り替えることができるNDフィルターです。
主に、フィルターの前枠を回転させることで、減光量を調整することができる仕様が一般的です。
従来のNDフィルターのように付け替える必要がないので、かなり重宝する画期的な撮影アイテムです。
以上がNDフィルターの解説です。
次からいよいよNDフィルターの選び方に入っていきます。
NDフィルターの選び方|3つのポイント
ここからはNDフィルターの選び方を解説していきます。
ポイントは3つ。
- 撮影状況を想定して選ぶ
- 価格で選ぶ
- 持ち運びのしやすさで選ぶ
NDフィルターの選び方:撮影状況を想定して選ぶ
まずはやはり撮影する環境を想定する選び方がおすすめです。
例えば、以下のような場合にNDフィルターは活躍します。
※あくまで数字は目安です。撮影環境によって変化するので、ご注意ください。
①雲の流れを表現する
目安:ND100〜ND1000
②白糸のような滑らかな滝
目安:ND100〜ND400
③波のないまっさらな水面
目安:ND64〜ND400
④光芒を美しく表現する
目安:ND32〜
⑤昼間でも人をぶれさせる・消す
目安:ND8〜
⑥明るい環境でも背景をボケさせて撮る
目安:ND2〜
以上のような撮影したいものを想定して、適切な遮光効果があるNDフィルターを選ぶのがおすすめです。
「でも全部取れるようになりたい!」
そんな方は、『可変型NDフィルター』がおすすめです。
NDフィルターの選び方:価格で選ぶ
次に、価格で選ぶ方法です。
NDフィルターははっきり言ってピンキリです。
有名なブランドのKenkoやKANIフィルターなどは、比較的高級品で、一つ数万円のものもざらにあります。
一方でK&F Conceptのように、比較的安価で発売しているものもあります。
もちろん、高級品はそれだけ性能がよく表現力は段違いだったりしますが、初めてNDフィルターを買うのであれば、安価なものもおすすめです。
またもちろん可変式のNDフィルターの方が価格は高いので、注意しましょう。
「できるだけ安いNDフィルターがいい!」
そんな場合は、遮光効果固定のNDフィルターがオススメです。
NDフィルターの選び方:持ち運びのしやすさで選ぶ
また、持ち運びのしやすさで選ぶ方法もあります。
NDフィルターは非常に繊細で、持ち運びながら、都度装着するのが非常に注意が必要なものです。
一昔前まで、NDフィルターには可変型がなく、様々な濃度・遮光効果のNDフィルターを複数枚持ち歩いて、適宜装着することで、適切な濃度で撮影していました。
そこに対して可変型NDフィルターでは、一つのNDフィルターだけで撮影が可能になりました。
この便利さを重視して、可変型のNDフィルターを選ぶのもいいかもしれません。
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おすすめのNDフィルター3選
ここからは特にフォトマップおすすめのNDフィルターを紹介します。
NDフィルターは各用途で、いくらでも選択肢があるので、今回は可変式NDフィルターに絞って紹介します。
おすすめのNDフィルター:Kenko Tokina「バリアブルNDX」
バリアブルNDXは、ND2.5~ND1000相当(使用範囲はND450相当まで)の可変式NDフィルターです。
ラインナップは77mmと82mmと少ないですが、その性能の高さから、根強い人気です。
該当するレンズでの撮影を考えている場合は、一考する価値ありです!
※現状Amazonが最安値!リンク先でレンズの大きさを選択できます。
ビックカメラ.comで購入する
77mm |
82mm |
※価格は変動しやすいので、安い方をどうぞ!
おすすめのNDフィルター:K&F Consept「バリアブルNDフィルター」
光量が自在に調整できる可変式ND(ND8-ND2000)減光フィルターです。
1番の特徴はその価格です。
4,400円〜のかなり安価で発売されているので、初めての人にもおすすめのNDフィルターです。
※現状Amazonが最安値!リンク先でレンズの大きさを選択できます。
ビックカメラ.comで購入する
37mm |
40.5mm |
43mm |
46mm |
49mm |
52mm |
55mm |
58mm |
62mm |
67mm |
72mm |
77mm |
82mm |
※価格は変動しやすいので、安い方をどうぞ!
おすすめのNDフィルター:コッキン-Cokin- 「NUANCES バリアブル NDX」
フランスのメーカーで、Kenko Tokinaが販売を受け持つコッキン-Cokin-の可変式NDフィルターです。
ND2-400と、実質Kenkoと変わらない遮光性能ですが、何よりラインナップが多いです。
「Kenkoレベルの性能がいいけど、レンズが合わない…」
という方はこちらもおすすめです。
※現状Amazonが最安値!リンク先でレンズの大きさを選択できます。
ビックカメラ.comで購入する
52mm |
58mm |
62mm |
67mm |
72mm |
77mm |
82mm |
※価格は変動しやすいので、安い方をどうぞ!
合わせて読みたい!NDフィルターを使った撮影の仕方
ここまでくると、やはりNDフィルターを使った撮影方法も知りたいですよね!
そこで、参考になる記事も掲載しておきます。
光芒の撮影の仕方です。
気になる方はぜひ。

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